FUJI ROCK FESTIVAL '05 Day1

お待たせしました。フジロック・レポ。
最早、自分にとって年中行事の一つには間違いないフジロック。雨に泣かされながらも今年も3日間、参戦してきた。

TOKYO NO.1 SOUL SET
グリーンステージを陣取り、いきなり45分くらいかけてフィ-ルド・オブ・ヘヴンまで移動。移動する中、雨がだんだんひどくなってきた。いきなり合羽着用とは。滅入るよ全く。
彼らは、日本のヒップポップ系の先駆者と言っても過言ではないでしょう。電気グルーヴスチャダラパーがタッグを組んだり、90年代に頑張ってきたグループが、また活動を再開し始めるというのは非常に嬉しいことだが。
彼らは厳密に言うと、ラップではないし、ビッケの場合語りなのでヒップポップにはならないと思うのだが。6年振りに活動を再開(事実上の再結成)し、アルバムをリリースした。
雨の中、渡辺俊美の出で立ち&ビッケの両手を掲げるところなどのパフォーマンスは実に格好良かった。『9・9/9』しかアルバムは持っていないし、ネタが分からないのは悲しいが、バスドラ、4分打ちを聞かせながら繰り出す名曲の応酬。(ナタリー・ワイズとはここが違う!)サンプリングのネタ、センスが凄いんだよねえ、実に。きちんと、アルバムを聴いてみようと思わされました。4枚しか出ていないんだし。

雨が上がる頃、グリーンステージに到着。ハイロウズが「相談天国」を熱演中だった。(この曲は大好き。)

[THE MUSIC]
衝撃のデビューから早くも数年経過し、2ndは日本以外では、残念ながら評価が悪かったがなかなかの力作だったと思います。あの独特のグルーヴィー感にヘヴィさが加わって、曲も唯一無比のAC/DC的存在感を出し始めたところだったが、今回も大熱演でした。3年前にフジで見た時よりも、確実に演奏力をつけているのが分かりました。雨の中、「フリーダム・ファイターズ」「ウェルカム・トゥ・ザ・ノウス」「ピープル」「ゲタウェイ」といった名曲を熱演し、僕の心も完全にノックアウト。ロバートのヴォーカルも相変わらず良かったですね。
ただ、このバンドの曲作りでの限界が早くも見えたのも確か。試練の3枚目となりそう。

おそらく、残り2曲くらい残してレッドマーキーに移動。

[シャ-ロット・ハザーウェイ]
昨年のレッドマーキーでのアッシュのライブは強烈だった。満員御礼の中、スタートと同時にあっという間に後ろに追いやられてしまった。今年初頭の来日公演はそのリベンジも含めたものであった。
その後、アッシュは7月にアジカン主催のフェスにも招かれ、今回でシャーロットは早くも3度目の来日。それも何とソロで。英国のお家芸的、ひねくれガール・ポップというキャッチコピーどおりの楽曲だったが、残念ながら今ひとつピンとくるものがなく、数曲で離脱。元々女性ヴォーカルものって苦手なんだよねえ。

[コールドプレイ]
陽も落ち、雨も上がったグリーンステージには一気に人が増えた。現在のミュージックシーンで、最も注目されているバンドがステージに立つとなれば、仕方ないことだ。それもヘッドライナーではないところ。そこがポイント!
正直、アルバムを入手したのは最近だし、曲も「イン・マイ・プレイス」「クロックス」といった超有名曲くらいしか知らない程度だったのですが、パフォーマンスは舞台慣れしてきたこともあって、これがまた実に素晴らしかった。真っ暗な中、ピアノの向かうクリスにしか照明が当たらないところなど、実に幻想的でした。「スピード・オブ・サウンド」も素晴らしく、『X&Y』の曲が夜のフェスには特にいい感じでした。
残念だったのは、トリのフー・ファイターズの曲を何度も歌いだしたり、自分達の替え歌にしたところかなあ。一緒にやれるのが嬉しいのは分かるけどさあ。何事も程々にね・・・

フー・ファイターズ
やはり初日の貫禄の大トリは、デイヴ・グロール率いるフー・ファイターズでした。彼らは伝説の第一回嵐のフジロックにも参戦し、今回で3度目の出演を果たした。
いきなり、「イン・ユア・オナー」「オール・マイ・ライフ」とたたみかけられれば、盛り上がらないはずが無い。あとは「タイム・ライク・ディーズ」、「マイ・ヒーロー」、「ラーン・トゥ・フライ」、「ベスト・オブ・ユー」、「ジス・イズ・コール」(!!!)「エヴァーロング」等々と全アルバムからバランスよく選曲。本編は「モンキー・レンチ」で締めた!
こんなに大物の風格を漂わせるバンドになったんだと改めて感心させられる中、アンコールではドラマーのテイラー・ホーキンスがギターを抱えている。ということは、言わずもがなのデイヴがスティックを握り、「コールド・ディ・イン・ザ・サン」を演奏。最後は必殺「ブレイクアウト」で終演。
安心して、楽しまさせてもらいました。フー・ファイターズ最高!