NIKKI / くるり (2005)

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NIKKI - くるりのアルバム - Apple Music

遂に待望のニューアルバムがリリースされた。前作『アンテナ』から約1年半。その間にCoccoとのプロジェクト、SINGER SONGERでの活動もあったので、そんなに間隔が空いたとは思われない。前作で正式メンバーとなり、くるりに日本人には出せそうにない怒濤のグルーヴ感を出させた、クリストファー・マグワイアの姿はもうここにはいない。

正直、今回は「こう来たかー」ってところ。最近のくるりの岸田君のインタビューは全然読んでないので、どうして彼らがこのようなアルバムを作ろうと思ったかは分からない。前作(以前のレビューの時も個人的には結構気に入っていたが、あまりにもマニアックになりすぎてたのは間違いない。その見に行ったツアーがイマイチで何故観客が盛り上がっているのか不思議だったのだ。よって、今年のフジロックくるりのライブも飛ばし、他のアーティストのライブを見に行ったくらい。プロデューサーにフラン・フランネリー(手掛けたアーティストはリヴィング・カラー、G・ラヴetc)、リアム・ワトソン(手掛けたアーティストはホワイト・ストライプスetc)と、レコーディングもマサチューセッツ、ロンドンでの2回も行われた。

今作は僕の好みから言うと、正にジャスト!だって、12弦リッケンバッカーアルペジオだと思われるバーズぽさや、所々で甘さを出しているビーチ・ボーイズ風コーラス、そしてマージービートと、60'sフレヴァー満載だ。ガレージっぽいロックンロールも数曲あるし、70'sを思い出させるジェネシスぽい展開を持った⑩はご愛嬌といったところだけど(笑)

恋をしたくなるほど、胸キュンな甘く切ないメロディー。これを聴いているだけで、幸せになるアルバム。久々にこういうアルバムと出会った。12月に観に行くライブが今から楽しみだ。