FUJI ROCK'06 Day1 <前編>

早くも今年で5回目の参戦。会場へ向かう中、大雨注意報が出るほど天候は最悪。実際、どしゃぶりでした。越後湯沢I.C.を下りたあたりから、天候は回復。12時30分頃に到着。残念ながら、甲本ヒロトマーシーこと真島昌利のニュー・バンド、クロマニョンズには間に合わず。苗場スキー場の天気は曇り、天気は奇跡的に持ちました。普段の行いが良いからかな~しかし、午前中にぱらついたこともあり、ぬかるんではいたので、長靴は入りましたね。(五回目の参戦にもなればそれくらい知恵がつくって)

<ガンガ・ズンバ>
 夜になるとヒッピー達が集うには最高(?)のフィールド・オブ・ヘヴンで何と最前列を確保!グリーン・ステージでアジアン・カンフー・ジェネレーションと同じ時間帯になったこともあって、予想以上にお客が少ない。ザ・ブームで出演していれば、こんなこともなかっただろうが、ガンガ・ズンバが何者であるか分かっている人があまりいなかったようだ。元々、宮沢和史(ミヤ)のソロバンドとして活動したMIYAZAWA-SICKも昨年のヨーロッパ、南米ツアーで自信をつけ、ミヤのソロプロジェクトではなくGANGA ZUMBAという“バンド”としてデビュー。メンバーは宮沢(Vo.)、オルケスタ・デラ・ルスのGENTA(Dr.)、レピッシュのTATSU(B)、高野寛(G、Vo.)、土屋玲子(V)、ブラジル人の2人マルコス・スザーノ(Per.)、フェルナンド・モウラ(Key)、キューバ人のルイス・パジェ(Tr.)、/沖縄系ブラジル人、クラウディア大城という10人のメンバーから構成される。本来セッション的意味合いを持つバンドが本格的なバンドとして始動。
 旗揚げライブは、先日BSで放送されていたので一応予習済。ザ・ブームとしてのアルバムで言うとは『極東サンバ』(’94)や『トロピカリズム』(’96)の雰囲気に近い感じがしなくもない。基本的にゴッタ煮・南国サウンドとでも言うのでしょうか。ラテン系ですね。本人達が無国籍バンドというだけもあって、今までミヤが発表してきた3枚のソロ・アルバム、ブラジル人が2人いることからブラジルのサンバ、マンボ、スカ、沖縄風味も交わり、非常に味わい深いものに。宮沢和史高野寛という名ソングライターがいるので、曲も非常に良い。ミヤのフロントマンとしてのパフォーマンスも申し分があるわけでもなく、今後が楽しみなバンドでした。もう少し、高野に歌って欲しいのはヤマヤマなのですが、やはり基本はミヤのバンドですから、致し方のないことです。
 今日現在、覚えているセットリストは、1stミニアルバム『Habatake!』の曲は全6曲+「Theme Of The Gunga Zumba」、ミヤのソロからは「沖縄に降る雪」、「ちむぐり唄者」の2曲といった感じでしょうか。

<ロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.>
 フィールド・オブ・ヘヴンから屋内型テント、レッド・マーキーへ移動。どれだけ歩いただろう?おそらく、45分くらい?初日だけあって非常に元気なんですよね。それにしても、こちらもビックリするくらいオーディエンスが少ない。こちらも、何と2列目確保。ジェリー・フィッシュの伝説を持ってもこれだけしか入らないのは、少し残念でならない。
 前列の酔っぱらったお兄さんにビールとポテトを勧められる。フェスならではの親密な感じ。バンドは中央にロジャー(Vo.、Key)、右にライノス・オブ・ハリウッド(B)、アーロン・カプラン(G)、元インペリアル・ドラッグのエリック・スコディス(Dr.の)4ピースバンド。あとで分かったことなんだけど、4割はカヴァー曲だったんだね。

SET LIST
1. Fat Bottom Girls (Queen
2. Too Late For Us Now 
3. The Land of Pure Imagination 
4. Go Your Own Way (Fleetwood Mac
5. Wish It Would Rain 
6. The Loser 
7. Europa And The Pirate Twins (Thomas Dolby
8. You Were Right 
9. Free Ride (Edgar Winter Group) 
10. What You Don't Know About The Girl 
11. Creeple People 
12. Pretty Please Me (The Quick) 
13. Sandman 
14. Funeral For A Friend/Love Lies Bleeding (Elton John)

つくづく思うのだけど、こういう3声4声のハーモニーのバンドや音楽って大好きなんだよなあと再確認。カヴァーは残念ながらクイーンしか分からず。何曲かオリジナルの曲では、キーを落としてた曲があったけど仕方ないよね。元々ヴォーカリストじゃないんだから。まあ、極上のポップロックを体現できて最高に満足感で一杯。

後日、Inter FMの公開放送されてて見てたけど、日本では3月にリリースされた『ソリッド・ステイト・ウォーリアー』(’06)も本国米国、欧米では秋にアルバムがようやくリリースされる予定(新曲を含む)。次のアルバムまでは3~4年もかからないので、安心して待っててちょうだいだってことでした。

<後半に続く>