本当に毎年思いますが、1年なんてあっという間ですね。悲しいかな、年々CD(特に旧譜)を買わなくなっています。要は新譜を重視していることだと思いますが、それと音楽を聴く時間が減っているってことかな。勿論音楽が一番だけど趣味って他にもありますし、歳を取りますと人付き合いってのも、同じくらい重要になってきているので。
2005年は傾向として、ライブ遠征が多くなったような。おそらく人生において1年で最も多くのライブを観た年ではないかな。東京の地理もようやくそれなりに分かってきたことがあって、日帰りをするようになったし、滞在時間&買い物を少なくし、ライブ観て酒呑んで帰ればオッケーみたいなね。下手すりゃ金沢へ行く感覚になりつつあります(苦笑)
前置きはこのくらいにして、まずはアルバム部門です。アルバム・ベスト10
1位 PUSHING THE SENSES / FEEDER
2位 GUERO / BECK
3位 NIKKI / くるり
4位 THE FUTUREHEADS / THE FUTUREHEADS
5位 HAVE A NICE DAY / BON JOVI
6位 ONE WAY TICKET TO HELL...AND BACK / THE DARKNESS
7位 MEZMERIZE & HYPNOTIZE / SYSTEM OF A DOWN
8位 MR.A-Z / JASON MRAZ
9位 CURTAINS / JOHN FRUSCIANTE
10位 TRY! / JOHN MAYER TRIO
10位は、近年グラミー賞の常連になりつつあるジョン・メイヤーがドラムスにスティーブ・ジョーダン、ベースにピノ・パタディノ(ジェフ・ベック・バンドetc)といった凄腕のメンバーを迎え、3ピースのバンドを結成。以前よりギタリストとしての定評もありスティーヴィー・レイ・ヴォーンに憧れるジョンだけあって、ここまでクリーム並にバリバリなロックをやってくれるなんて、嬉しい誤算でした。それもデビューがライブ盤なんて、格好良いじゃない。今年はスタジオ盤も作り本格的に活動するんだそうです。期待大。
9位は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシアンテの6作連続リリースの最後に発売されたアルバム。今作は基本的にニール・ヤングばりの弾き語りなのですが、1stや2ndと違って内向的ではなく、情感こもったメロディアスなアルバムに仕上がってます。彼のソロの中では一番好き。今年は本体レッチリも新作をリリースし活動再開とか。こちらも楽しみ。
8位は、デビューアルバムから「レメディ」がビルボードシングルチャート15位のスマッシュヒットを記録した、ジェイソン・ムラーズの2ndアルバム。こちらは何とビルボードチャート初登場5位を記録。本サイトでも8月のお薦め盤としてプッシュしました。「レメディ」の延長線上にある「ワードプレイ」を始め、前作同様バラエティに飛んだ内容でリスナーを楽しませてくれます。特に6曲目以降のメロディアスさが彼のソングライティング能力の高さを証明してくれました。1月に来日公演も決定。ますます今後の活躍が期待されます。
7位は反則と思いながらも、昨年リリースされたシステム・オブ・ア・ダウンの2枚のアルバム。当初2枚組としてリリースされる予定だったものを別々にリリースされました。基本的にメタルにハードコアという音楽性、歌詞の過激さもあってメインストリームに出てくるバンドでは無かったのですが、レイジ・アゲント・ザ・マシーン亡き後アンダーグラウンド・パワーをここまでメインストリームに引っ張ってくるバンドは彼らしかいないと言っても良いでしょう。
寄せ付けない唯一無比のハードさから一転、ポップさも加わって僕のアンテナにまで引っかかってきました。祈来日公演!
6位は12月にお薦め盤としてプッシュした、英国のハード-ロックの新星ダークネスの2ndアルバム。チャートアクション的には英国、米国共に現時点では苦戦していますが、アルバムの内容は素晴らしいものです。今後リリースされるシングルのヒットによっては、ロングヒットする可能性も残されています。やはり、クイーンなどを手掛けたロイ・トーマス・ベイカーの功績が大なのでしょうか!?ここで、レコード会社もそっぽを向かずに長い目で見てあげて欲しいものですね。バンドは、2月より英国で大規模なツアーに出る予定。
5位は、大御所ボン・ジョヴィのニューアルバム。彼らが駄作を作るわけがありません!ジョン・ボン・ジョヴィのソロ『ディスティネーション・エニホエア』以来となる傑作の誕生です。日本でも10年振りにチャートで1位を獲得。常に新たなファンを獲得し、トップバンドであるのは、勿論優秀なビジネスマンであるジョン・ボン・ジョヴィの手腕あってのもの。彼の目に狂いがあるはずもなく、今回も最先端の時代の音を少々ミックスしています。ここまでギターアルバムを作ってくれるとは意外だったけど。
4位はフューチャーヘッズのデビューアルバム。これは元々2004年にリリースされたのですが、日本盤は昨年リリースされたので無理矢理エントリー。詳しいことは以前書いたレビューを読んでいただくとして。フジロックでのライブも良かったのですよねえ、これが。まあ、正直2nd以降の引き出しがあるかどうか?な感じですが、このアルバムは正に初期衝動の塊です。最高に格好良い!
3位は、くるりのニューアルバム。こちらもレビューは書きましたね。ライブ映えした楽曲にキーワードがリッケンバッカーということもあって、今まで実験的なサウンドから初めてアルバム通してメロディにこだった好盤といえるでしょう。聴きやすいしね。今後のくるりにも益々期待して良いでしょう。
2位は、4月のお薦め盤としてプッシュしたベックの新譜。ブルーズにフォーク、ファンクまでその引き出しの多さが、言わずとしれた彼の魅力ですが、代表作『オディレイ』以来となるガンボ並にゴッタ煮サンプリング満載のファンの期待に応えた最高傑作アルバムを作ってくれました。プロデュースは勿論、ダストブラザーズ。
フジロックでのライブも勿論最高で、エンターテイナー振りを発揮。お祭り的な楽しいライブでしたよ。
栄えある1位は、英国の国民的バンドにまで成長したフィーダーの5thアルバム。こちらも以前レビューに書きましたが、グラントのソングライティング能力の高さ。このアルバムではそれがいかんなく発揮され捨て曲無しの名盤となりました。これは過小評価されているとしか思えません。2005年はフジロックと10月のツアーと2度の来日も成功を収めました。解散説も吹き飛ばし、今年はベスト盤をリリースし、ニューアルバムの制作に入ります。
長くなりそうなので、今日はここまで!続きはまた明日ですね。